富山では古来より、漆工や金工、木彫、陶磁器などの優れた美術品、工芸品が盛んに制作されてきました。現代においても、こうしたものづくりの文化が息づき、多彩で魅力的な作品が生み出されています。 本展では富山県内を拠点に、漆、金属、土、木材、ガラス、和紙などの素材を用いて作品制作を行い、国内外で活躍する11名の作家たちに注目します。彼らの中には、古くから受け継がれる伝統的な技から学びながらも、柔軟な発想で独創的な表現を探求する者や、実験的な試みを重ね、ユニークな手法を編み出し、素材の持つ新たな魅力を引き出した造形表現に挑む者がいます。彼らは富山の風土を肌で感じ取り、自然や生きもの、宇宙、記憶、五感、死生観といった多様なテーマを、研究と鍛錬を積んだ手わざによって丹念に表現していくのです。彼らの手によっていのちを吹き込まれ、生成された唯一無二の作品群により、富山から発信される芸術表現の「いま」をみつめます。
◇ 会 期 令和5年10月7日(日)~ 12月3日(日)※会期中無休
◇ 開館時間 午前9時~午後5時(入館受付午後4時30分まで)
◇ 場所 富山市佐藤記念美術館
◇ 主催 富山市、富山市教育委員会
◇ 観 覧 料 大人 400円 高校生以下無料
◇◇出品作家による展示解説リレー◇◇ 10月 8日(日)畠春斎(金工)・長岡由美子(砂子) 10月15日(日)上田剛(金工)・神谷麻穂(陶芸)・小島有香子(ガラス) 11月 4日(土)十六代 小原治五右衛門(漆芸)・橋本千毅(漆芸)・前川大地(木彫) 11月12日(日)小路口力恵(ガラス)・釋永岳(陶芸)・岩崎努(木彫) いずれも午後1時30分より展示室にて ※事前申込不要、要観覧料
◇◇ 学芸員による展示解説会◇◇ 11月3日(金) 午後1時30分より展示室にて※事前申込不要
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